令和6年度卒園式
第一認定こども園(東村山むさしの幼稚園)
式当日、「卒園したくないからもらわない」と、証書を差し出した目の前で言われ、涙が止まらず。 現理事長が園長だった頃、証書授与を拒否した園児がいたことを懐かしく思い出しました。
みんな立派に証書を受け取っていましたね。通ってくれて、ありがとう。 ご家族の皆様方におかれましても、多大なご支援やご理解を、ありがとうございました。
多くの地域で、幼稚園の存続さえ危ぶまれはじめている昨今にあって、豊かな環境、洗練された環境へと進化することもでき、毎年多くの子ども達を迎え送り出せていることに感謝を申し上げます。それらは、教職員の理解もあってこそ。また、保育所型である第二との二人三脚にも支えられています。
あらためまして、全ての関係者の皆様方に感謝を申し上げます。
第二認定こども園(東村山むさしの保育園)
凛とした雰囲気の中にも、どこか暖かさを感じられる素晴らしい式典。 みんな、逞しく育ち、送り出せたその清々しい姿に感動し、人生の一端に寄与できましたこと、誠に嬉しく思います。
・・・ 後記 ・・・
思い返せば十数年前。待機児童に苦悩する市政。行き場もない子ども達やご家庭。「保育園が決まったので幼稚園を退園します」という方もいらっしゃった時代でした。
そして、この廻田地区に大規模の保育所がなかったこともあり、「幼稚園の隣に併設すれば、この広大な園地や質高き施設環境を、保育の必要な皆様にも活用頂けるのではないか?」「駐車場もあるので送迎時の安全や近隣へのご迷惑も軽減できるのではないか?」など、様々な発案や提案を盛り込んだ企画書を市役所に持ち込み、その当時は全国でも珍しい形での施設が誕生にたどり着くことができました。
「これは画期的ではないか」と、後押しをしてくださった当時の担当の方や市長市議、関係者の皆様方への恩も尽きません。
少子化の進行、減り続ける幼稚園児。これはまだまだ続くどころか加速さえしています。しかし反面、女性の社会進出や就業率が拡大するに従い望まれる保育体制がありました。東村山むさしのは、幼稚園という施設類型にこだわることなく、地域の子ども達の支えとなることを主眼に置いてきた設置への想いからの歴史的な背景かと思います。
気付けば、第一(幼稚園型)を超えた第二(保育所型)の経済規模に学園が支えられはじめている実態となり、まったくをもって、社会の変化、時代の流れを切に感じているところでもあります。
さて、今後さらに多摩地区でも少子化が進むことが予想され、その際には、これまで都外の多くの地方が経験してきた状況、幼稚園のみならず保育所にあっても、園児減少、施設余りという状況に進むであろうことが予想されます。しかしながら、地域に目を向けると、まだまだ望まれるニーズ、残された社会課題は数多くあり、そこで、園から法人へ、法人からグループへと俯瞰を広げてみれば、老若男女、年齢問わず、そうした地域の皆様の社会教育の場、また、衣食住を取り巻くコミュニティへとして、地域の支えとなれる可能性があります。
野澤家にとって、幼稚園建学の精神の、そのさらに奥にある大切なものは、「地域のために」という思いが継承されています。それが、東村山むさしの幼稚園の創立からはじまり、学校法人野澤学園設立を経て、今では様々な皆様のご賛同を頂きはじめ、新たなグループとして力を合わせる体制に向かいはじめています。
今後も、子ども達を取り巻く、豊かで健全な地域づくりに向かい、寄与し続けられることを願いつつ、令和6年度の結びの言葉と代えさせて頂きます。
理事長・野澤貴春
Let children learn about beautiful Japan.
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